
中華ちらしの誕生秘話
帯広市内では「ちらし」と省略されて呼ばれることもありますが、酢飯で作るちらし寿司の一種ではありません。一説では1970年頃、市内の割烹料理店の従業員が食べる賄い料理として余った素材で作り常連客にも提供したところ好評で、その後この店から独立した料理人が自分の店でメニューに入れて広まったのが発祥とされています。
1970年当時にはすでにメニューにあり、50年の歴史があります。
中華ちらしってどんな料理?
白菜・玉葱・もやし・きくらげなど数種類の野菜と豚肉の薄切り肉・炒り卵が主な具材です。これらをフライパンでさっと炒め、醤油と砂糖がベースの甘辛い味付けで仕上げます。味付けは各店の秘伝があり、オイスターソースや紹興酒を使ったり、これという決まりはありません。野菜がシャッキリ仕上がるように火力と加熱時間が重要で、いわゆる中華風のあんかけ料理や牛丼のようなつゆだくの料理とは一線を画します。深めの器にご飯を盛り、上から具をかけてスプーン・または箸で食べます。お好みで紅生姜を上にのせると彩りもきれいです。
主な材料
- ご飯
- 豚モモ薄切り
- 卵
- むきえび
- 白菜
- もやし
- 玉葱
- きくらげ
- しめじ
- なると
- 紅しょうが
- 合わせ調味料
(醤油・砂糖・オイスターソース) - 油
作り方
- フライパンを熱し、やや多めの油で炒り卵を作り一旦取り出しておく。
- 同じフライパンに油を入れ、強火で手早く肉を炒め火の通りが悪い野菜から順に炒め、合わせ調味料と(1)の炒り卵を入れ、さっと炒め合わせる。
- 器にご飯と(2)を盛り、紅しょうがを飾る。
コツ
- 合わせ調味料を作っておく。
- フライパンをよく熱しておく。
- 炒り卵は卵をよく溶きやや多めの油でふんわり作る。
- 野菜の食感を残すように高火力でさっと炒める。
中華ちらしWikipedia
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