三平汁とは
三平汁とは北海道の郷土料理の一つで、塩味の具だくさん汁です。北海道は鮭の本場で、昔は日高地区もたくさんの鮭がとれました。秋にとれる鮭は冬の保存食や様々な料理に使うため塩漬けにしました。11月中旬には、いずしやはさみ漬けを作り、その時に残った頭やあらを水にさらし塩をある程度抜き、三平汁にして食べました。漁師町では寒い冬に体を温めるためによく食卓に並ぶ料理です。
原点はアイヌ料理
三平汁はアイヌ料理のオハウが原点と言われています。鮭はアイヌの人たちにとって、厳しい冬を乗り切るための貴重な食料で、残すところなく全てを使いました。ルイベや鮭とばなどもアイヌ料理が原点と言われています。それらの料理がそのまま受け継がれたのは、明治時代開拓者の屯田兵が、食べものも調味料もない中、アイヌの人たちの食べ方を真似たという説があります。材料
- 塩鮭の頭、あら
- 大根
- じゃがいも
- にんじん
- 長ネギ
- 昆布
- 塩
作り方
- 塩鮭の頭、あらを適当な大きさに切り、水に漬け、塩抜きをする。(2時間程度)
- 鍋に昆布を入れだしをとる。
- 大根、じゃがいも、にんじんを大きめに切り煮る。
- 具がやわらかくなり始めたら、鮭を入れる。
- 具材に火が通ったら味を確認し、薄ければ塩を足す。
- 最後に斜めに切った長ネギを散らす。