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No.87 「オホーツク支部発! カムカム弁当」

令和3年 オホーツク支部では、スーパーで売り出すお弁当の企画が始まりました。

名称「カムカム弁当」。

目的は、高齢者のフレイル予防と、適切な栄養補給。食べたいと思って、買いに出かける行動を起こさせること。


年度の始まる前、2月ごろに支部長から「カムカム弁当やってみませんか?」というお話をいただいたことから始まった活動の始終を執筆させていただきます。

私ともう一名の支部会員とともに、メニューを考え、試作を繰り返し、9月に1種類、11月にもう1種類のお弁当が完成しました。(写真参照)

このお弁当に決められた主なルールは3つです。(1)主食、主菜、副菜2品で構成する。(2)オホーツク産食材を取り入れる。(3)高齢者のフレイル予防を目的によく咬める料理や食材を使用する。が主なものです。

ちょうど実りの秋ですから、北海道の食材はいろいろありますが、なんといってもスーパーで売り出す価格の問題もあり、何を使ったらよいのかと悩みました。
メニューも果たしてこれで、手に取ってもらえるのか、食べたい、購入意欲をそそるものなのか・・・と、支部の役員にも意見を求めました。

試作をすると、案外柔らかい、噛み応えをだすにはもっと工夫が・・・と考えながら試行錯誤しました。

普段の仕事は、病院勤めであるため、患者には多くの選択肢はなく、サイクル化されたメニューを使っている環境では、久しぶりに一つのメニュー作成に時間と労力をかけました。

栄養価をあわせるだけなら、時間はかかりません。ですが、人がそれを選ぶかどうかはやはり、おいしさ。他にありません。たくさんあるスーパーの商品の中から、これを食べたいと思うかどうかは、おいしそうと思っていただけるか。一般の方に、おいしさと健康は両立できるんだ、とわかっていただけるお弁当にしたいと思いました。


この取り組みに、もう一つ特色があり、歯科医師会や言語聴覚士会とコラボレーションしたことです。

コロナ渦の影響で公益事業を展開しづらいのは、他団体も同じ。では、人を集めず、我々が地域にアピールできる方法は?というところから、各団体が結束しました。

試食会で、各団体の代表者からご意見を伺い、さらにメニュー改良を経て、2つのお弁当が完成しました。

かけ紙には、各団体のキャッチフレーズが印刷され、デザインもスーパーの担当者さんと打ち合わせを重ねて、素敵なデザインになりました。

販売当日は売り場を訪問、目の前でお弁当を手に取ってくださる方を見かけると嬉しいものでした。自分でも買いました、手前みそですが、おいしかったです。

スーパーさんにとっても、手作りにこだわった手のかかるお弁当だったと思います。こちらの要望を聞きながら、実現していただけたことに、本当に感謝します。

振り返ると、たくさんの方々によってつくられたお弁当になりました。

いろいろ大変なこともありましたが、無事に終了したこの事業は、実は終わらず令和4年も継続中です。この原稿を書きながら、次は子供を対象にしたお弁当を考案しております。子どもの健やかな成長を願いつつ、工夫をしながら、楽しく食べていただけるお弁当を作っていきたいです。

本文ここまで

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