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No.86 「コロナ禍での暮らし」

日高支部 門別得陽園 中島 里紗


 今もまだ終息しないコロナですが、私が勤務している老人ホームでもご入居者の暮らしに変化がありました。これまでは暖かい季節になると、町外や地元のスーパーへ買い物、花見、紅葉見学など頻繁に外出していました。しかし、コロナが流行り出すとご入居者を守る為、外出は受診以外ほとんど無くなりました。 職員は外に出られないご入居者に楽しんでもらおうと、プランターで花植えをしたり、地元の食堂から出前を取ったり、移動販売車に来てもらったりと色々な取り組みをしています。
ご入居者の皆さんは食べる事が楽しみでもあるので、行事レクでは手作りおやつを提供しています。今年のひな祭りでは菱もちをイメージしたパフェを作りました。
施設では行事食が月5回程あります。暦行事の他に、○○の日というのを探して、○○にちなんだ料理を提供しています。
4月は「鍋の日」、「パンの日」、「昭和の日」。
5月は「みどりの日」「子供の日」「春のお弁当」「ホタテの日」「エスニック料理の日」があります。特にご入居者は、行事食の時は喜んでおり、笑顔で「美味しい」と言ってもらえると、嬉しく感じます。外へ出かける機会は減ってしまいましたが、視覚、味覚で四季や旬を感じてもらえるように、工夫をしていきたいと思います。
終息にはまだまだ時間はかかりますが、感染対策を行いながら、普段の生活の中に楽しみを見つけて、健やかに笑顔で暮らしていきたいと思います。

本文ここまで

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