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No.85 対象者目線 当事者の声を聴くということ

ペンネーム 38年目おばさんのつぶやき


当事者の声を聴くって大事!と痛感した私の経験を、ご紹介したいと思います。若い皆さんの参考になれば幸いです。

「食生活を変えたのは、仲間への思いやり」
公共交通機関の運転手さんたちのメタボ対策チームでの経験です。
当事者であるメタボな運転手さんたちと、ワークショップをした時の一コマ。
栄養士の私は、ワークショップの前に、メタボ改善のためにいかに食生活改善が必要かと、講義をしたわけですが、食事を変える気持ちの無い彼等は話半分です。
さて、「今、気になっている体のあれこれ」をテーマにワークショップを開始すると、気になることは「加齢臭」。その理由を聞くと、運転席を交代したときに、自分の後に座る仲間に不快な思いをさせたくないとのこと。私たち栄養士には思いもつかない回答でした。体の臭いと食事は関係があったのか!めでたく彼等は、仲間への思いやりから、肉中心の食生活を変えることができました。

「野菜摂取量が増えたのは、友人からプレゼントされた素敵なサラダボール」
地域のご婦人たちの集まりでの一コマ。
誕生日に友人から素敵なサラダボール、その食器を使いたくてサラダのバリエーションが増えたとか。
目からうろこでした。食器から入ることもあるのですね。
SNSで素敵な料理写真を発信している方も多い昨今ですが、食器を変えてみませんか?の提案から入るのもありですね。

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