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No.82 1に睡眠 2に食事 3に運動!

札幌石狩支部 地域活動栄養士協議会
登坂 ゆい

春眠暁を覚えず……

春が遅い北海道ではゴールデンウィークがそんな気分ですよね。
ただ、日本人は皆さんご存じのとおり経済協力開発機構(OECD)加盟国中、眠らない国ワースト1,2位を争うほど眠り下手な国となりました。
私は、本業管理栄養士の傍ら、農業に携わり20年になります。
日々、対象者さんのお話を聞きますと眠らない方が多く驚きます。理由は、なんとなくTVやネットを見ていたら夜更かしとの事。夜更かしし、次の朝食べられない、昼も少量食べ物を口にし、夜にどっと食べる習慣。

何とか打開策がないものかと考えた末、大学生になって「睡眠と健康」という科目を履修することにしました。
睡眠学を学んでからすっかり楽しくなり、まずは自分自身の人体実験開始!
  • 朝起きて4時間以内に日の光を浴びて脳を覚醒
  • 1時間以内に朝食(夜の眠りの材料である大豆製品、乳製品、バナナ、ナッツ、卵、肉、魚といったトリプトファンを必ず摂取)
  • 起きて6時間後にお昼寝20分以内(1分間目を閉じるだけでも効果あり)
  • 起きて11時間後に軽い運動
  • 起きて15時間後に就寝
というのがベストです。
朝起きてからお昼寝や運動、就寝時間が決まっていて、このルールがおおよそ守れると、必ず朝食時にお腹が空いて食欲が出ます。
私自身も、今までより全て1時間早いサイクルで一日が終わるようになり、代謝もよくなったと実感しています。

我が農園にいた牛たちは、よく寝て、よく食べて、よく出して?!いました。
畑の野菜や果物は太陽のある方へ伸びて行き、果実も太陽が当たるところは早く熟します。

本業ではパソコンに囲まれ、ICT部屋で遠隔面談といった日の光を感じる事もないですが、家業では植物や動物から学ぶ事が沢山あります。
誰にも教わらなくても自然界では当たり前のことを営んでいます。

新しい学びを忙しい現代人に合うよう変換しながら、今では、「睡眠とれてますか?」の一言から、保健指導が始まるようになりました。

本文ここまで

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